一冊書店企画:見本誌会ブログ

一冊書店企画が主催する函館開催の見本誌読書会に関するブログです。

開催雑記-5/25◆タイトルって重要

更新が10日も空いてしまいまして、週一程度更新を大きく越してしまいました…すみません。

◆タイトルって重要

先日、ツイッターで人気のRTとして「チリモン」を見たんです。
これ、正式には「ちりめんモンスター」っていうらしいんですが、ちりめんじゃこに混じっているシラス以外の海魚のことをそう呼ぶらしく、何となく聞き覚えのある名前だったので、何処だったかなーと思い起こしてみたならば。

「そうだ! チリモンの本、北海道コミティアの読書会でみたぞ!」

個人的に情報・評論の本が好きで、読書会でもそのジャンルの本をメインに読んでいたのですが、チリモンの本は見た瞬間に、そのタイトルと表紙に強いインパクトを受けたのを覚えています。

読書会から2ヶ月ほど経過した今でもすぐに思い出せるくらいには記憶に残っているので、「キャッチーなタイトル」の重要さ、というのをこの度再認識しました。

実際手には取らなかったけれど、タイトルだけ覚えていた、表紙だけは覚えていた。
こういう些細なきっかけが潜在層を作って、その人が買わなくても「そういえば、この前読んだ本がさー…」という会話の中で話題に上るかもしれない。
聞いた話が面白くて、読んでみたいと思う人が出てくるかもしれない。
自分のことをまるで知らない、目当てにしていない誰かの記憶に、いい意味で一矢報いる。
そう考えると「タイトル」は、思ったよりもずっと重要な気がしてくるのです。

加えて、あくまで個人的な希望になるのですが、タイトルは普通に読めるものがいいなって思っています。中身が良い本は他の誰かに薦めたくなるんですが、あまり見ない横文字だったり難しい漢字だったりすると、タイトルを正しく伝えられずにもどかしい気持ちになることがあります。

語呂のいい、口にしたくなるタイトル。
見るだけで、その本の内容が分かるタイトル。
限られた時間の中で読み手の目と心を掴む工夫は、ここにもあるのかもしれません。