一冊書店企画:見本誌会ブログ

一冊書店企画が主催する函館開催の見本誌読書会に関するブログです。

開催雑記-6/12◆一生に一度、一瞬しか出会えない相手だったら

前回、タイトルって思いのほか大事、というお話をさせていただきまして。
一つ思い出したことがありました。
先日、前回の読書会を手伝ってくれたスタッフの友人二名と食事をする機会があり、そのときにこんな質問をしたのです。

「あまり時間の取れない中で、初めて見るサークルの本を手に取るとき何を判断材料にするか」

色々話は聞けたのですが、要約すると二名とも「タイトル・あらすじと属性の情報が読み取れる興味のひくもの」でした。
勿論こればかりが全てではないので、必ずそうしたほうがいいとは書けないのですが、内弁慶な私に置き換えて考えてみるとスッと腑に落ちたので、ちょっとお話したいと思います。

私は「買う前提で立ち読みするのは全く臆さない」性質でして、その買う前提を何処で判断するかというと、「手に入れて楽しめそうだという予感があるか」どうかだなと思いました。
つまりは、手にとる前からある程度の情報が分かるということ。
表紙・あらすじ・キャッチ・属性(人によってはプラスにもマイナスにもなりえるテーマや主軸等)が、ゆっくりスペースの前を通り過ぎる数秒の間に収集できて、立ち止まるか判断できる状態にあるかどうか。

即売会当日に出会えた人に、もう一度出会えるとは限らない。
一生に一度しか会えない人に、自分の作品のよさを数秒で伝える。
そんな気持ちで帯をつくるのもまた、新しい読み手に出会えるきっかけになるのではないかなと思いました。


さて、自分で自分のハードルを上げている記事内容、私は当日それに適った帯を作れるんでしょうか...(苦笑)。

よつば「り、りろんはしってる」(よつばと!/3巻より)